“定年退職後の反省”に続き非常にニッチなケースかも知れませんが、少なからずこのようなケースで色々と迷うことも多いかと思います。私の経験をもとに、やることリストを記しましたので参考として下さい。但し、個々人の年齢や状況によって条件は大きく異なると思いますので、充分にご注意の上、自ら良く確認されることをお勧めします。
前提条件
2021年10月現在64歳の中半となりますが、2020年の年末に63歳中半で、出向先インドネシアの現地法人の契約打ち切り、そして自動的に日本での再雇用契約も終わりとなったケースです。ここに至るまでも、現地側と日本側の契約を数次に渡り延長し、微調整の上で両契約期間を同一タイミングにして貰っております。
先ずは、帰国と同時に定年退職となった訳で、様々な公的な手続きが必要となります。
ここで、まじまじと“日本国民”であったことを再認識致しました。ちなみにコロナ禍での帰国となりましたので、諸手続きは二週間のホテル自主隔離後となりました。
私の場合、直ぐに次の仕事に就いていないので、時間的な余裕がありましたが、例えば直ぐに次の仕事が決まり海外にとんぼ返りとなる場合は、また更に大変なのだろうと思います。というのも各手続きのリードタイムは長いものが多く、申請から承認までの時間的猶予を考慮しないといけませんので。この点も、次のステップの行動計画と合わせて充分に考慮しておく必要があります。
よってこの前提での諸手続きとなります。順不同のリストとなりますが、海外赴任からの定年退職との前提でのチェックリストとしてお使い下さい。
主な実施手続き項目
- 一般的な会社退職手続き
私の場合、出社不要。郵送にて全て完了しました。失業保険受給の為の、離職票の受け取りは大切です。 - 住民票の日本居住への戻し
当初は、現地滞在証明にて各手続きを実施しようと考えましたがほぼ不可能。
年金は煩雑な手続きを経て可能かと思いますが、マイナンバーカード取得、及び国民険への加入は住民票が無いと出来ません。 - マイナンバーカードの申請、作成手続き
マイナンバーは住民票を入れると自動的に付与されますが、カード本体は申請の上、本人が受領する必要があります。 - 特別支給の老齢厚生年金の申請
60歳から64歳迄で、年齢により支給開始時期が異なります。又、定年年齢の60歳から65歳への移行期間の措置なので、対象年齢に注意が必要です。 - 企業年金の申請(企業年金がある場合/支給は上記公的年金とリンク)
企業によって異なります。年金事務所で確認は出来ますが、申請は企業年金機構となります。又、公的年金の受給が受け取りの条件となるようです。 - 企業健康保険から国民保険への切り替え
個々にかなり条件が異なります。企業の健康保険は最長二年間の延長が可能です。
退職前の給与が高いと、国民保険料もかなり高額となりますので、要確認項目です。 - 確定拠出年金の解約、又は処理
現在は、積み立ては60歳迄、来年制度変更があり65歳までの積み立てが可能となります。解約方法も色々ありますので、一度どうするか検討されると良いでしょう。
解約時は退職金扱いとなり、税優遇措置があります。又、運用のみも可能です。 - 赴任地の税務処理(納税番号の廃止等)
現地法人の提携法律事務所に任せていますが、前年分の措置と現地納税者番号の抹消で幾度かのメール交信、資産報告等が発生しました。 - 失業保険の申請手続き(ハローワーク)
これは重要ですが、個々の条件によって支給額及び支給期間が決まって来ます。
先ずは、書類を整えて申請をする必要があります。受給期間中は、これが優先となり公的年金は停止となります。 - 印鑑証明登録
上記手続き中のどれかの申請時に必要となりました。住民票が必要となりますので、住民票を戻した後に申請が必要となります。 - コロナワクチン接種(2020年の10万円給付金はもらえず)
住民票ベースで接種券が郵送されます。よって住民票が無い(海外在住者)と送付されません。十万円の給付金は海外赴任中にて貰えず。又、今後コロナワクチンの三回目がありますので、案内を受けるのに住民票は必要となります。但し、海外帰国者の特別枠等は準備されると思います。 - スマホの契約変更その他諸々
それ以外に日本での生活へのマッチング
- PASMO
- メルカリ
- 電子マネー
- 銀行口座のモバイル対応
- 証券口座の開設(オプション)
昨今は、日本も電子マネーが急速に普及しており、海外に比較して遅れながらも一般化してきております。様々なプロバイダーがあり、場所によって使える使えないなど結構煩雑です。又、種々情報のインプット等がありますが、その便利さにも改めて感心しております。然しながら、ユーザーIDやらパスワードやらも非常に煩雑化してきており、これらの申請や初期設定でかなり苦労を致しました。恐らく今の若い方々は、さして抵抗が無いのでしょうが、この年齢になると結構厳しいものがあります。なんどもやり直しながらなんとかやっている次第です。
インドネシアへの思い
実は、インドネシアで継続して仕事を探し働きたいとの思いがあり、色々なネットワークを構築して来ましたが、コロナの影響もあり残念ながらそのままの継続滞在を諦めて後ろ髪を引かれながらの帰国となりました。どの道日本の会社も定年退職する訳ですから本帰国との扱いになる訳ですが、帰国は一時帰国のような気分でした。未練がましく日本の住民票は入れづに、そのまま出国するかなと思っていたのですが、どうやらそれでは諸手続きも儘ならないことが分かり、住民票を即刻入れるとの判断に至りました。無論、インドネシアの地で仕事が無ければ長期滞在は出来ない訳で、これはコロナだけの問題では無かったのです。
