インドネシア語技能検定試験A/B級受験心構え

来年1月のインドネシア語技能検定試験、一次試験を一月後に控えて勉強に励んでいる方も多いかと思います。ブログ内の別項にてB級合格体験談等も記載しておりますのでご参照頂ければと思います。ここでは、直前の勉強方法と実際の試験での取り組み方に付いて、経験をもとにお伝えしたいと思います。

尚、私事ですが10年前のB級合格までに一次試験10回、又A級の一次試験にも数回チャレンジしていますが、A級は現在まで不合格です。

インドネシア語検定B級合格体験(一次試験)

インドネシア語検定B級合格体験(二次試験)

1)試験直前1カ月の勉強方法

特に、1月の試験は正月休み明けと言うこともあって、年末から年始の多忙さから充分な時間を確保できないケースも多いかと思います。
この時期は、慌てて新たな単語を覚えたり、新たな設問に挑戦したりするのは、余りお勧め出来ません。それよりも今までやってきた参考書、或いは過去問2回分くらいに絞って、何度も繰り返して瞬間的に答えが浮かぶようにした方が良いでしょう。
この際、各問題に対する答えを覚えてしまい、役にたたないのではと考えることもありましたが、瞬間的に答えを察知し且つ自分なりに、どうしてと言うロジックを確認していくことが大事だと思います。こうすることによって、出題が変わってもそのロジックを応用することが可能となります。又、単語についても新たな単語に手を出さずに、2回分の問題の中にある単語を更におさらいするくらいが良いかと思います。

過去問の実践に当たっては、A/B級各々の筆記試験時間、A級100分、B級90分を意識してこの時間内で完了するように練習しましょう。時間は足りないと感じますが、1.5時間の集中力を持つことは非常に大切です。

2)設問の内容と意味を理解しておく

過去約15年間を見ても、出題のパターンは変更が有りません。A/B級に付いてもほぼ同じ設問となっています。又、採点は各項目の平均点となるようですので、得意項目で点数を稼ぐことも可能ですが、合格点が65-70ポイントであることから、仮に一項目で満点がとれたとしても、他の項目もある程度の点数をとっておかないと、中々カバーすることは難しいと思います。要は全体的な語学力アップが必要ということなのでしょう。

A/B級からは設問は全てインドネシア語となります。設問の並びはA/B級とも同じですが、変更となる可能性もありますので、問題は良く読むようにしましょう。

A級/B級設問の概要


「1」 Soal Teks(文章読解問題)
A4約一枚の文章に対する読解問題です。
文章に関連する10問の設問(四択)が有ります。設問に対し最も適切な回答を選ぶことになります。文章は、現地新聞Kompasからの引用が多いようです。内容は、固有名詞を含む限定的な話題よりも、一般的な内容が多いようですが、A/B級になりますと、政治・経済・医療・環境等の話題が多く、冠水・気候・渋滞などの極日常的な話題は少なくなってきます。普段余り馴染みが無く、読み慣れていないと専門用語も含めて、難易度は上がります。
*設問では、・・・の段落に付いて、と言うように段落内の内容を聞いてくるものが多いので、4-5の段落毎に起承転結を意識して概ねどんな事を言っているのかを抑えることに留意しましょう。
*ここで注意事項は、各設問の中に(sesuai 又は tidak sesuai) のどちらかが入り、文章内容に沿っているもの、或いは逆に沿っていないものと、各々の問いで回答の選び方が全く逆になっているケースがあります。熱くなっていると、解いているうちにどちらを選んでいるのかを忘れ、本当は間違い選びの問題なのに、“おー、これは正しい”と正しいもの選びをしてしまうケースが多いです。よって、正しいものを選ぶのか、正しくないものを選ぶのか各問い毎に確認し、回答を進めることが大切です。


「2」 Soal Tata Makna(語彙に関する問題)
語彙にかんする設問10題です。設問から、その意味を表す単語、又は短文の中に空欄があり、そこに適する語彙、同意語、反意語、類似語等々を縦横無尽に聞いてきます。 ここでも、先ずは問題の意味を捉え間違うと回答もおぼつかないので、過去問の問題のみ(回答はもちろんですが、その前に問題を)を何回も読んで、問いの意を掴む練習をしておくと良いでしょう。語彙に付いては、非常に難易度が高く、設問内の聞かれている単語自体を知らない、又回答の四択もほとんど分からないというケースも頻発しました。語彙に関しては、考えても正解が出て来るものではありませんので、全くわからなければ、余り一問に固執せずに、当てずっぽうでどれかを選び、次へ進む方が良いかと思います。


「3」 Soal Tata Bahasa(文法に関する問題)
文法問題10問です。各問題共、最も適切な、当てはまる回答を選ぶことになります。ここでは、広範囲の文法に関する問題が出題されますが、出題が多方面に渡るので、やはり問題自体もかなり理解が難しくなって参ります。先ずは、問題文を何度も読んでその意味を捉える練習をしておきましょう。kata baku (標準語・正式な言い回し)や kalimat yang rancu (混乱した文章)等々結構聞きなれない文法上の単語も出て来ます。これらが分からないと、回答以前の問題となりますので、事前学習が必要だと思います。先ずは、事前勉強で文法上の専門用語を理解し、問題の意を十分に理解しておきましょう。設問自体がすでに理解度の確認を含んでいると考えて下さい。


「4」 Soal Terjemahan(翻訳問題)

ここでは、インドネシア語の文章を日本語に翻訳し、そのまま解答用紙に記述する問題が五問あります。ここで初めて日本語を記述することになります。私も、結構漢字が書けずに泡を食うケースがあり一部ひらがなで記載した経験も御座います。とにかく書かないと点数にならないとの判断です。 又、単語が一つ分からなくても、翻訳は難しくなりますが、ここは文脈から単語の大意を掴み、何とか理論的な文章を作り上げるようにしましょう。全く書かないと、点数は付きませんので。

その後に、日本語からインドネシア語への訳が5問ありますが、こちらは四択となります。インドネシア語の文章が示され、その中から正解を選ぶ形式です。ここでは、文章が結構長いことから、一問当たり4択、全部で20の文章を読むことになりますが、これは時間的にかなり厳しいものがあります。よって、要となる単語を追って、明らかに違うものを落としていき、正解を導く手法が必要となります。大体の設問では、この要となる単語が4択の内、2-2で同じものが入っており、二つのKEYとなる単語が分かれば、全文を読まずして正解を導くことが出来ます。この方法で数問を解くことが出来れば、20の文章を全て読む時間を短縮することが可能となります。


「5」 Soal Menyimak(ヒアリング問題)
*Kalimat mana yang sesuai dengan pernyataan tersebut?
*Kalimat mana yang tidak sesuai dengan pernyataan tersebut?

最後のヒアリングテストです。筆記試験の時間が終わると、放送による自動案内でヒアリングテストに突入します。ここまで来ると、“まな板の上の鯉”状態です。否応なしに鉛筆を置き、疲れ切った頭を一旦空にして、放送に聞き入りましょう。書かれたものは何も見ることが出来ません。ヒアリングのみが頼りです。同じ内容が二回繰り返されますが、何とか一回目で目星をつけて、マークシートに記入。一回目は自信が無ければ、塗りつぶさずにマークのみ、2回目で確定しましょう。ここでは、各設問毎に頭をリセットすることが大切です。前問を引きずっていると、次の問題に対処出来なくなりなりますので、設問毎に頭をリセットして次の問題に望みましょう。
また、ここでも筆記の項で述べましたように、(sesuia と tidak sesuia) つまりは、“内容が正しいもの”或いは“内容が正しくないもの”を選ぶのか、問題毎に異なります。うっかりすると、間違い探しをしているのに、おー正解があったと正解を選んでしまうケースが、分かっていても往々にして発生します。頭をクリアーにして設問を叩き込みましょう。

3)受験時の回答順と時間配分

筆記試験は、A級が100分、B級が90分です。いずれもこの時間が経過すると、自動的に録音音声によりヒアリングの試験に移行します。ヒアリング試験は、A/B級共に20分です。よって、必然的に手を止めなければなりません。この筆記試験の時間は何といっても足りない事になります。少なくとも、私の場合はほとんどの回で時間不足でした。但し、B級合格時辺りの回では、分からない項目は諦めるにしても、一応一通りやり切った形にはなっていました。無論、見直しや、分からずに飛ばしたところに戻るといった余裕は全くありません。

一つに、問題へのアプローチとして、先に語彙文法等の項目、或いは得意な項目を先に手を付け、最初の読解問題を後回しにする等、様々なやり方がある様です。人それぞれですが、私はやはり問題用紙の順に解いていくのが良いのではと思います。回答用紙の位置を間違えて、違う欄を埋めたり、飛ばしたりといった心配も無くなりますので。何度か、「2」の設問以降の順番入れ替えも試みましたが、早く前に戻らなければと、逆に気が焦ってうまくいきませんでした。
但し、読解問題についてはMax40-45分程度と決めて、見切りを付けるようにした方が良いと思います。ここで余りに時間を掛けると、以降の設問に充てる時間が少なくなり慌ててしまいます。尚且つ、全てが終わってから再度この長文読解に戻って、読み直し確認をすることは、時間的にまず無理だと思います。よって、確実にケリを付けてから先に進むのが良いでしょう。最後に、語彙や文法のところは、分からなくても飛ばさず、即決或いは、無理やりの当てずっぽうでも、どれかを選択して、マークシートを塗りつぶしておくことをお勧めします。時間との戦いとなりますので。

4)まとめ

上記の如く、試験直前の勉強方法と試験時の取り組み方を自らの約20回の受験経験から整理して見ました。
試験前は、余り多くの新しい知識を詰め込まずに、既に学んだ内容を再確認し確かなものにしましょう。又、試験問題のパターンとその設問の内容が十分に理解出来るように、問題文を繰り返し読んで問題文の理解を深めましょう。そして、いざ本番となったら、焦らずに設問順に、且つ時間配分を考えながら回答を進めて行きましょう。分からない単語は毎回必ずや出て参りますので、もし分からない単語があっても、慌てずに文脈からの推察をフル活用して大まかな意味を掴んで行きましょう。分からない単語は、考えても分かりませんので、余り悩まずにスルーすることも大切です。それでは、皆様のご検討を祈願致します。より多くのA/B級合格者が生まれることが、私の願いでもありますので。

Yama

投稿者: Yama

こんにちは。 Yama です。 定年を迎え、ブログを立ち上げます。 インドネシアに長くおりましたので、インドネシア語の勉強法などなどで、少しでも皆様のお役に立てればと思います。

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